iOSDC Japan 2024に参加してきた!気になった発表は??

はじめに

アソビューでiOSアプリ開発をしている上中です。 今年からiOSの開発をし始めたビギナーがiOSDCに参加してきましたので、今回はそのレポートになります。

iosdc.jp

所感

結論からいうと、すごく楽しいイベントだったので来年も参加します! 特に良かった点は、

  • 初心者でも理解できる、ためになる発表内容がたくさんあった

  • 活気があって雰囲気が良い

  • ブースの出し物が気楽に参加できて面白い。人見知りの自分でもブースで色々楽しむことができた

です。

面白かった出典やブースをいくつか

まずこちらは、同じ結果、同じパフォーマンスで違う書き方をしたソースコードを並べて、どちらが好きかを付箋で書いていくというブースでした。

私のようなビギナーにとっては勉強にもなりましたし、いろんな人の意見が見れて面白かったです。

こちらは生成AIの活用方法について印をつけていくというもので、みんな同じような使い方をしてるんだなーとか、ドキュメント生成とかどんな感じでやってるのか気になりました。

こちらはクロスワードパズル。ソースコードが穴埋めになっていて、穴を埋めるとクロスワードが完成します。

私は7個中5個埋めて、あと2つは予想で埋めて無理やり完成させましたw

こちらは、不安定なテストコードは200種類もあるわけないねん。です。
テストがOKになったりNGになったり不安定になっている原因を見つけましょう!というコーナーです。時間ギリギリで見に行ったので一つも解けませんでした、、、

回答が気になる方はこちらのQRから。

他にも写真を撮り忘れた面白いブースがたくさんありました。お土産にステッカーなどももらえて大満足です。

個人的に気になった発表は?

個人的に気になった発表をいくつか記載したいと思います。 ちなみに発表資料は全てこちらにまとめてくださっています(大感謝)ので、詳細はそちらを見ていただくのが良いと思います。

qiita.com

App Clipの魔法 iOSデザイン開発の新時代

speakerdeck.com App Clipという機能について詳しく紹介されています。
アプリケーションに実装されている機能の一部を、アプリをインストールしていなくてもインスタントに利用できるようにする機能で、アプリの既存機能をそのまま利用して実現できるので専用の開発もそこまで必要なさそうです。 弊社のサービスであれば、遊びを提供している施設ごとの購入ページに現地でアクセスできるようにすることで、簡単に購入から利用に繋げることができるのでは?と妄想が膨らみます。
ただし知名度が低いようで、私もユーザとして利用したことがない機能なのでユーザ認知が心配です。今後の普及に期待したいところ。

Server-Driven UI入門: 画面のStateを直接受け取るアプローチ

speakerdeck.com サーバードリブンでUIを構築するアーキテクチャに関する説明です。
簡単にいうとサーバ側でJSON形式でUIのレイアウトやアクションを書いて、フロント側で解析してUIを構築するという考え方のようです。
弊社ではアプリの一部の機能をWebViewを使って補完していますが、その理由の一つに変更容易性があります。
購入促進につながりそうな施策をミニマムで開発してリリースしてエンハンスしていくプロセスを、Webだとすぐに試したり戻したりできます。
それをアプリでもできるとなると非常に魅力的だと思いました。
一方で発表の中でもお話されていた通り、すべて完璧に実現しようとするとフロント側の基盤開発が非常に大変そうな印象を受けました。

Appleウォレット / Googleウォレットにチケットを保存する方法

speakerdeck.com

弊社では電子チケットを扱っているため以前からウォレット機能の利用には興味があり、非常にタイムリーな発表でした。
具体的な実装方法も説明されており、非常に参考になりました。
私もiOSDC入場時に利用しましたが、やはりウォレットにあるとメールやらなんやら探さなくて良いので便利だなと改めて思いました。
ほとんどサーバ側だけで実現できそうなのと思ったより簡単そうだったので試しに作ってみたいと思います。

クロスプラットフォーム普及増加。SwiftでiOS開発はもうやらないのか....?

speakerdeck.com クロスプラットフォーム開発は未経験のため、メリットデメリットは多分こうだろうとぼんやり想定はいましたが、この発表で明確に説明いただけたのがありがたかったです。IDEが自分で選択できる、とかは案外大きなメリットかもと思いました。
それと同時に、自分でもFlutterやReactNativeなどの主要なプラットフォームを使ってみてその違いを体験しておき、いざ技術選定が必要になった場合に自分でもきちんと判断できるようにしておく必要性を改めて感じました。

医療アプリ開発の最前線 - 安全性と生産性の両立への挑戦

speakerdeck.com 弊社でも今では安全性と生産性の両立は課題となってきており、品質維持に工数がかかってきているという状況下で、医療向けアプリを作られているメドレーさんがどのようにそれらを両立しているのが非常に興味がありました。
技術選定の理由や決定プロセスを記録しておく、プロジェクトのヘルススコアを測定するなど、新たな知見が得られました。
弊社ではアプリの開発においては品質維持のためにリリースを2週に1度に制限して毎回デグレチェックを念入りに実施するようにしていましたが、メドレーさんでは逆にできるだけリリース単位を小さくして高頻度にリリースすることでデグレや障害を起こりにくくする方針で開発されているとのことで、弊社のWeb開発と同じようなフローで開発されているのかなと思い良い事例が聞けたと思いました。
また、テスト自動化についても言及されており、ちょうど弊社でも取り組んでいきたいと考えていたところなのでタイムリーでした。
弊社でもリリースサイクルについてはまだまだ検討の余地がありそうです。

iOSアプリらしさを紐解く

www.figma.com 「iOS」らしいデザインとは?ということについて踏み込んで解説されている発表でした。
確かに私もAndroidやiOSを使っていて、アプリの挙動でなんとなく違いは感じていましたが、それらをうまく言語化して説明されていてなるほどなとなりました。
普段あまりそこまで考えていなかったというか、基本的にはデザイナ任せで細かいアニメーションや動きはコンポーネントのデフォルトの挙動に依存する形でアプリを作っていましたが、お気に入りのアニメーションや詳細画面の開き方などは開発者側でも考えて工夫できる部分で、そういったUIUX開発も面白そうだなと思いました。ぜひ真似したい。

以上、簡単ですがiOS開発初心者のiOSDCレポートになります。
テストの自動化やApp Clip、ウォレットの活用あたりは自分でも試してみようかと思います。
ぜひ来年も参加したいと思えるカンファレンスでした。

さいごに

アソビューでは、「生きるに、遊びを。」を実現するための良いプロダクトを世の中に届けられるよう共に挑戦していく様々なエンジニアを募集しています。 弊社のiOSアプリ開発に興味のある方もぜひ一度お話しできればと思います。

カジュアル面談のご希望も随時お受けしておりますので、お気軽にエントリーください! お待ちしております。

www.asoview.co.jp