はじめに
こんにちは!
エンジニア兼技術広報の @koke_engineer です 🐣
AIが急速に進化・普及していく中で、アソビューではテックブログのあり方を見直し、運用方針をアップデートしました。
この記事では、運用アップデートに向けてどのような背景があり、どう企画を整理していったのか、そして社内で共有した内容を紹介します!
なぜ今、テックブログのあり方を見直すのか?
最近では、基礎的な技術については、検索するよりAIに聞いた方が、一瞬で欲しい答えが返ってくると感じます。技術ブログは、本来ならば自らの経験や考えを言語化し、知見を共有することで、誰かの気づきにつなげるためのものです。
そのため、やってみた系や何かのライブラリの簡単な解説などは、ブログとして執筆する需要が低くなっていると感じます。
このようなAI時代を受けて、私たち人間のエンジニアにしか書けないアソビューらしいテックブログとは何かを技術広報内で改めて言語化することにしました。
ガイドライン策定のプロセス
アソビューでは技術広報チームが存在し、週に1度の社内イベントの運営や、テックブログの運用などを行っています。
技術広報チームで、改めてAIが普及した今、需要があるアソビューらしいブログとはどんなブログなのかを議論しました。議論の目的は、ブログ運用のガイドラインを策定し、プロダクト組織のみんなに方針を共有できるようにするためです。
AIには書けないブログとは
「AIでは書けないブログとは何か」をチーム内で検討しました。
検討する中で、実際の経験や、そこから得た気づきや学びという要素はAIでは書けないことが見えてきました。
どのような背景で、どんなふうに判断したのか、そのような人間らしい考え方のプロセスを発信することが重要であるとわかりました。
想定読者を洗い出す
次に、アソビューらしさを取り入れるために想定読者をチーム内で洗い出しました。
ここで必ずしも技術に特化した内容だけでなく、多様な切り口のブログにも、一定のニーズがあることを再認識しました。
議論の中で挙がった想定読者は以下になります。
- 技術について知りたい人
- アソビューで使ってる技術スタックが知りたい人
- アソビューのエンジニア組織の雰囲気が知りたい人
- アソビューでの働き方が知りたい人
- 特に目的はないが「何か面白いことないかな」と探している人
上記のような様々な想定読者をふまえ、エンジニア組織として「テックブログ=技術解説だけ」という固定観念を一度リセットしました。
アソビューらしさ、自分らしさを盛り込むために
ブログ作成者が、どんな想定読者に向けてブログを書くのか、また、どのようなガイドラインにすると「アソビューらしさ」や「あなたらしさ」が伝わるようになるかを検討しました。
その結果、想定読者がなぜこのブログの情報が必要なのか、この記事に盛り込む「アソビューらしさ」や「あなたらしさ」はどんな要素か、この2点をあらかじめ明確にすることで、読者にも伝わるブログになると気づきました。
記事に盛り込む「アソビューらしさ」や「あなたらしさ」の例は以下の通りです。
- 配属〇ヶ月でこんな経験をした、課題を感じたこと
- 入社〇年でこんな工夫をして改善したこと
- ○○委員になってこんな取り組みをした
- エンジニアの一言から、こんなLT会をやってみた
できたガイドライン
話し合いの結果、ブログ担当のメンバーには、執筆する前にまずこれらの項目を埋めてもらう方針にしました。
- タイトル(企画概要)
- どんな人に届けたいか
- その人はなぜこの記事の情報が必要なのか
- この記事に盛り込む「アソビューらしさ」や「あなたらしさ」はどんな要素?
- この記事を書くことで、あなた(執筆者)のキャリアにどんな点がプラスになるか
- ブログのアウトライン
各項目には、具体例を添えることで、よりみなさんが書きやすいように、またアウトラインのレビュー者との認識齟齬が減らせるようにしました。
できたガイドラインを共有
まずは、技術解説だけでなく、AIでは書けないような実際の経験を含めたブログに価値があるということをプロダクト組織内で共有しました。
そのうえで、ブログの企画について悩むときには、1人で悩む必要はないということを改めて伝えました。
アソビューでは、リーダーやマネージャーとの1on1が定期的に行われています。
そこで「最近悩んでいることはありますか?」といったアイスブレイクから始まる会話の中で、テックブログについて相談してみるのも1つの方法です。
実際に相談してみると、意外と自分では気づけなかった「自分らしいテーマ」が見つかります。
また、スプリントレビューなどのチームの振り返りの場で「この出来事はテックブログに書けそうだね」といった形で話してみるのもよいと思います。
日々の業務の中で、他の人に共有したい経験や学び・気づきがたくさんあるはずです。
また、技術広報メンバーへの相談も大歓迎です!気軽に声をかけてもらえると嬉しいですということを最後に伝えました。
最後に
今回、技術広報として、どんなブログを発信していくべきかを改めて検討したことで、
「どんな人に届けたいか」「なぜこの情報を届けたいのか」を言語化し直す、良い機会になりました。
これからより一層、アソビューらしさのあるブログをお届けしていけると思いますので、ぜひお楽しみに!
また、アソビューではカジュアル面談を実施しておりますので、
少しでも興味があればお気軽にご応募いただければと思います!