SIer からアソビュー!へ。2年間で理解できた「エンジニアとしての自分」

この記事はアソビュー!Advent Calendar 2025 の12日目(裏面)です。

はじめに

こんにちは!

アソビューでバックエンドエンジニアをしている李と申します。
SIerのエンジニアとして10年以上働いた後、2024年にアソビューへ転職しました。気がつけば、もうすぐ2年になります。
この2年を振り返ると、「エンジニアとしての働き方」だけでなく、「仕事の見え方」そのものが大きく変わったと感じます。今日はその変化について書いてみたいと思います。

以前の私

SIer にいた頃の私は、要件を整理し、仕様を固め、リスクを前倒しし、納期に向けて丁寧に積み上げていく——
そんな 「堅実な開発」 が当たり前でした。

  • 変化はできるだけ避ける
  • 想定外はゼロに近づける
  • 決まったことを正しく実装する

これが良いエンジニアだと、本気で信じていました。

そんな私がアソビューに飛び込んだとき、一番驚いたのが「なぜ?」という問いの多さです。
誰もが自然にこう質問します。

  • 「なぜそれが必要なのか?」
  • 「どんな価値を生むのか?」
  • 「利用者にとって本当に嬉しいのか?」

最初はそのテンポと深さについていけず、会議のあとノートを見返しながら「果たして自分は大丈夫だろうか」と不安になったこともありました。

しかし、議論を重ねるうちに気づきました。「なぜ?」を共有することこそ、チームが同じ方向を向くための基盤なのだと。
完璧な仕様など最初から存在しません。不確実性の中で、それでも前に進むために「なぜ?」を積み重ねていく。
その姿勢に触れたとき、私は初めて「プロダクト開発の世界に来たんだ」と実感しました。

リリースした瞬間から、仕事が「始まる」という感覚

アソビューに来て最も衝撃だったのは、リリース後の世界の広さでした。
ある機能をリリースした日の夜、周りのエンジニアたちは当たり前のように Datadog を開き、グラフの動きやログの変化に目を凝らしていました。

「このタイミングでレイテンシが上がっているのは不自然だね」
「このエラー、今回のリリースと関係あるかな」

そんな会話が自然に飛び交います。
その姿を横目で見ながら、私は正直焦りを覚えました。

「え、リリースしたらひとまず終わりじゃないの…?」

そんな感覚が自分の中にまだ残っていたからです。

しかし、日を追うごとに気づきました。
アソビュー!のようなサービスは、季節やイベントでアクセスが大きく変動し、利用者の行動も日によって揺れます。

だからこそ、

  • 動いているシステムを観察し続けること
  • ユーザーがどんな行動をしているのか
  • どんな揺らぎが始まっているのか

がプロダクト価値を守る上で欠かせないのだと。

プロダクトは生き物であり、変化し続けるもの。
そう理解できた瞬間、運用やモニタリングが単なる「保守作業」ではなく、「プロダクトと対話する行為」のように感じられるようになりました。

「まとめて購入」というゼロからの挑戦が、働き方の変化をもっとも実感させてくれた

この2年で最も印象深かったのが、新機能「まとめて購入」の開発です。

複数の商品を一度に購入できるようにする──
言葉だけ聞けばシンプルですが、実際には UI/UX や在庫条件、チケット種別、決済との整合性など、多くの要素が絡み合います。

SIer 的な私は、最初の数日はこう思っていました。

「全部を先に固めてから作らないと危ないのでは…?」

しかし、アソビューの開発では考え方が違います。

  • まず「ユーザーがやりたいこと」を言語化する
  • 不確実な部分は共有して前に進む
  • 完璧より、小さく作って確かめる
  • 問題が出たら学びとして吸収する

わからない部分はチームで探索し、案を比較しながら少しずつ形にしていく。 この「曖昧さの中で進める」姿勢は、SIer 時代にはあまり経験がありませんでした。

実装が進むにつれ、技術的な課題も次々と現れました。 複数在庫の同時処理で起こる微妙な揺らぎや、特定条件でしか発生しない整合性のずれ。負荷試験では、通常時には見えなかった挙動が顔を出し、チームでひとつずつ原因を探りました。

そこで初めて実感しました。

「仕様を正しく実装するだけではダメなんだ。 プロダクトとして破綻しない設計が必要なんだ。」

この気づきは、SIer 時代の私にはなかったものです。

アソビューの文化が、私の働き方を変えていった

今では、私はアソビューの開発文化にすっかり馴染んでいます。

議論を通して、自分が誤解していた部分や、予想できていなかった観点に気づくことがあります。ドキュメントを書くことで、曖昧だった考えが急に言語化され、形になる瞬間があります。メンバー同士の「これどう思う?」という何気ない会話の中に、次の改善のヒントが落ちていることもあります。
チームでプロダクトを前に進めていく感覚。誰かの言葉が誰かの視点を広げ、それが結果としてプロダクトを強くしていく。
そういう「循環」のようなものが、アソビューの開発にはあるように感じています。

もし2年前の自分に会えるなら、きっとこう言うと思います。

「最初は不安でも、心配しなくて大丈夫。 あなたはすぐに、この文化が好きになる。」

最後に

振り返ると、この 2 年は「技術の習得」ではなく、 「働き方の変化」が私を大きく成長させてくれたように感じます。

コードを書くことから、
価値を考え、運用を見守り、判断を積み重ね、
プロダクトの未来に責任を持つ存在へ。

2年はゴールではなく、 ここから始まる長い旅の入口と思っています。

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