この記事は、アソビュー Advent Calendar 2025の20日目(表面)です。
はじめに
こんにちは。アソビューのAIイネーブルメントチームでエンジニアをしている野口です。
今回は、日々の定常運用作業に対してDevinのPlaybooksを活用し、小さく運用の改善をした事例を紹介します。
普段の運用を眺めていて、
この作業、AIツールを利用すればもう少し楽にできるかも?
と思ったところから始まった改善の話です。
Devinを触ってはいるものの活用方法を模索している方や、定常作業の効率化手段を検討している方にとって、「すぐ真似できそう」な具体例になれば嬉しいです。
取り組みの背景
AIイネーブルメントチームでは、定期的に開発チームへのヒアリングや開発者があげているGitHubのPRの内容を見ながら、
- 人がやらなくてもよさそうな作業
- 毎回同じ判断・同じ手順で行われている作業
などAIツールで改善できそうなことがないか確認しています。
今回対象になった定常運用作業の現状
その中で、機能としては用意されていないものの、サービスの挙動を制御するためにコード上でIDを管理している箇所があり、そこに指定のIDを追加する定常的な対応がありました。
この作業は、コード修正からPR作成までの流れが手順書として整備されており、エンジニアであれば誰でも対応できる状態になっていました。
これらは、対象のID情報さえわかればほぼ機械的に対応できます。
現状の運用としては、タスクをアサインされた各メンバーが手順書を確認しつつ、自身でコード修正を行い、PRを作成する流れでした。
また、中にはDevinを利用している人もいましたが、個々人でそれぞれプロンプトを入力しており、一定の手間とブレが発生している状態でした。
Devin Playbooksについて
この作業を、より手順の少ない形に改善できないか検討している中で、今回利用したのがDevinのPlaybooksです。
Playbooksは、繰り返し行うタスクのためのカスタムsystemプロンプトのようなもので、毎回ゼロから指示を書くのではなく、あらかじめ設定しておいたプロンプトを呼び出す形で利用できます。
まさに今回のように、手順書があり機械的に対応できるタスクの効率化に適していると思い選択しています。
Playbooksを使った定常作業の自動化
定常作業をそのままPlaybook化する
今回やったことはシンプルで、普段利用している手順書や実行しているプロンプトをそのままPlaybookに記述しました。
その上で、以下のように作業ごとに変わる各種ID情報だけを変数として入力する形にしています。(一部抜粋)
これにより、 Devinのセッションで対象のPlaybookを選択、対応する変数の値を入力し実行することでPR作成まで完了することができます。
## 作業手順
- 1. {ブランチ名}というブランチを最新のmasterから作成してください
- 2. {ブランチ名}ブランチに以下の修正を追加してください
- 3. 実装後masterに向けてPRを作成してください
## 修正内容
https://github.com/.../Hoge.java // 特定ファイルパスを指定
上記ファイルの末尾に{ID}を追加してください。
## 禁止事項
- 変数部分の値が入力されていなければ、処理を実行しないでください
DevinのセッションからPlaybooksを呼び出すには、
- Playbook名指定
- macro形式(
!macroの形式)
でセッションにPlaybookをアタッチすることができます。
macroは、特定のPlaybookを呼び出すためのショートカットのような仕組みで、
あらかじめPlaybookに紐づけた識別子を指定することで、そのPlaybookを簡単に呼び出せます。

Slack連携で運用しやすく
アソビューでは、日常のコミュニケーションの多くをSlack上で行っています。
そのため、Slack上でDevinのセッションを開始できれば、わざわざDevinを開かなくても良いため効率的です。
DevinはSlackと連携することで、Slack上から直接セッションを開始できます。
その際に、Playbookで登録したmacroを入力することで特定のPlaybookを利用することができます。
(Slackからは直接Playbookのファイル名を指定して実行させることはできませんでした..。なので今回はmacroを指定する形にしています。)
実際の運用としては、以下のようにSlack上で入力する形になります。
@Devin
[!macro]
ブランチ名: {対象のブランチ名}
ID: {対象のID}

利用して感じたメリットと課題
メリット
SlackとGitHubだけで完結するため、Confluenceの手順書確認やDevinでのプロンプト入力、PR作成時の文言入力など、操作しなければいけないアプリケーションが減り作業効率が向上したと感じます。
また、macroを知っていれば誰でも同じ品質で作業できるので、Devinを利用したがうまくできなかったということもほぼありません。
課題
今回の運用の伸び代としては、以下のようなところがあります。
- まだPlaybooksに置き換えられている作業も少なく、利用しているのはエンジニアの中でも特定のメンバーに限られている
- macroが日本語対応していないこともあり、数が増えると管理が難しくなりそう
特にmacroの数が増えてくると、このmacroはどういった対応なのか?どんな変数が必要なのか?をPlaybookを都度都度確認する必要が出てきそうだなと感じています。
今後活用が進んだ際には、macroの整理や命名ルールの見直しなども検討ポイントになりそうです。
まとめ
今回は、DevinのPlaybooksを使って定常運用作業を改善した事例を紹介しました。
機能開発を進める中では、ユーザーへの便益などを考慮し、一部の対応を運用でカバーする形でリリース判断をすることもあると思います。本来であればシステム化できるのが理想ですが、優先度の関係でなかなかすぐに対応できないケースもあります。
そうした状況の中でも、普段の機能開発の時間を確保するためにDevinのPlaybooksを使い作業を効率化するのは有効に感じました。
今後も開発メンバーと協力しながら、DevinのPlaybooksに限らず、さまざまなツールを活用して日常作業にかかる時間を少しずつ減らしていく取り組みを続けていきたいと思います。
最後に
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