こんにちは!アソビュー開発チームの佐藤です。
今回は改善の一例としてプレビュー機能についてお話しさせていただきます。
アソビューはこれまでベンチャー企業らしくスピーディーに新規の機能をリリースしてきました。 スキューバダイビングやラフティングなどのアクティビティの予約からはじまり、チケットの取り扱い、コロナ禍における日時指定のチケットの取り扱いなど事業の成長に大きなインパクトのある機能を最優先に実装してきました。
そういった新規開発の一方で、細かい部分の作り込みが足りていなかったりで実際にサービスを使う人に不便をかけてしまっていることが小さいものから大きいものまで山積しているのが実情です。 おかげさまでエンジニアの数も増えてきており(70名程度 2022/8時点)、攻めの新規開発と守りの改善を同時ですすめることができるようになってきています。
課題
実はasoview!にはプレビュー機能、つまりは管理画面で設定した情報を実際の画面で確認する術が最近までありませんでした! 前述のとおり、新しい機能の開発を最優先にしていたためです。 これによりお察しのとおり商品を公開した後に情報が間違っている、といった事態が多々ありました。
誤字脱字程度であればまだしもゲスト(ユーザー)に誤った情報で公開してしまうことはあってはなりません。 水族館など何日の何時にのみ使えるという日時指定のチケットも取り扱うようになり、設定ミスによりゲストが購入できないという事態も起こり得ます。
パートナーごとに既存の運用がありそれらのパートナーの要望に応えるため、
- 何日前から販売したい
- 日にちだけでなく時間も設定したい
- 何日前には販売を終了したい
- 当日の開始時間の何分前まで販売したい
- 当日の終了時間の何分前まで販売したい
- この日は販売したくない
- 平日は〇円で、土日は〇円で販売したい
とったように販売する時間や金額などの設定する項目が増えていきました。 もはや設定を管理画面だけをみてまったくミスなく公開・販売するのはむずかしい状況になっていました。
具体的に起こった事象としては購入できるはずの日が購入不可となっておりゲスト、パートナーにもご迷惑をかけ大きな機会損失を与えてしまいました。
ビジネス側と連携したタスク管理
現在アソビューではJIRAを使いタスクを管理しています。 パートナー(asoview!掲載施設)や社内スタッフ、実際にサービスを利用する方から拾い上げた改善要望を主にビジネスチームの担当者がJIRAに起票しています。 JIRAにはビジネスチームのメンバーが日々要望としてタスクを追加していき、毎週会議で優先順位を協議して新規機能と改善要望のタスクどれを優先してすすめるかを決めています。 ビジネスチームのパートナーとの話合いを受けて「この案件がすすみそうだだからこっちのタスクを優先」といったように優先順位が変わることはよくあります。
プレビュー機能もパートナーのチャーン(解約)リスクとしてバックログにあげられ最優先の課題となりました。
課題への対応と結果
今回は詳細な技術的な話は省略しますが、 新規で画面開発するということなどはせず、現状のシステムでできる落とし所として、プレビュー環境を用意しこの環境で動いているアプリケーションからのリクエストの場合にはプレビュー情報を返却する方針にしました。すであるモノを流用したことで、基本的にAPI の修正のみで対応できたため、最小限のコストと影響範囲で対応できました。
なるべくや納期をはやくコストを抑え、かつ要望を満たせるシンプルな解決方法を探してリリースできることを心がけています。
とはいえ、修正範囲は大きかったため、QAチームに協力してもらい品質は保ってリリースすることができたと思います。
修正後は、編集中の情報が公開中と同じように画面で視覚的に確認できるようになり、さらにパートナーも同様に公開前の情報を確認できるようになりました!
ビジネスチームからのフィードバック
紹介したい取り組みがあります。 アソビューではビジネスチームが開発チームに対して積極的にフィードバックをおこなってくれています。
リリース後にJIRAタスクにコメント
リリース後、社内のスタッフや要望をいただいたパートナーにからフィードバックいただき、その内容を前述のJIRAで管理しているタスク内にコメントとして開発者に積極的に届けてくれています。
月次情報共有会でのフィードバック
月に一度エンジニアチームとビジネスチームの情報共有の会議があり、その中ではパートナーヴォイスをいうセッションを設けてパートナーからの生の声をビジネスチームから共有してもらえたりしています。
改善だけでなく新規の機能でも言えることですが、いざリリースをしても直接感想を聞く機会は少なく、こんな機能がほしいなどの要望や不満の声は耳に機会が多いですが、感謝の言葉を聞くことができる機会となっていて、開発チームが貢献できていると実感できる瞬間です。
最後に
いかがでしたでしょうか? 改善作業は地道ではありますがビジネスチームとタッグを組み、二人三脚でがんばっております!
アソビューでは一緒に働くメンバーを大募集しています! カジュアル面談もありますので、少しでも興味があればお気軽にご応募いただければと思います!