はじめに
アソビュー株式会社執行役員CPOの横峯です。
多くのプラットフォームサービスのテーマである「データ活用」。 アソビューではどのように分析基盤を構築し、活用しているかを紹介させていただきます。
分析基盤構築の詳細に関しては後日きっと弊社データ基盤エンジニアの霧生が紹介してくれると信じて、ここでは活用、思想の部分を紹介したいと思います。
アソビューのデータ
アソビューは遊びのデジタル流通プラットフォームです。
ゲスト(遊びに行く人)とパートナー(遊びを提供する人)をつなぐプラットフォームをサービスEC、SaaSと大きく2つの領域でサービス展開しています。
サービスEC領域
- 週末の便利でお得な遊びが見つかるプラットフォーム「アソビュー!」
- 厳選されたガイド付きアウトドアレジャーの予約サイト「そとあそび」
- アソビュー!に掲載されている遊びの中から厳選した体験を、家族や友人にプレゼントできる「アソビュー!ギフト」
SaaS領域
これらのサービス郡を展開することによって自社プラットフォームだけでなく、多くの遊びに関する情報をデジタル化しています。
サービスEC領域のデータだけであれば、自社プラットフォームに来訪頂いている方のデータのみになってしまい、実際の需要より多くの偏りが生じることが多いと思います。
実際「アソビュー!」のデータだけだとどうしてもSEOや、他社の状況に依存するためほんとの意味での顧客の声を広いづらい課題がありました。
自社のHPからの予約、購入に対してサービスを提供するSaaS領域まで広げていることで、より多くの需要、行動を可視化しニーズを捉えることができると思っています。 ※SaaS領域に関して詳細はこちら
データ活用までの道のり
アソビューでのデータ活用はまだまだ道半ばです。 これまでも様々なデータを分析し、事業、サービスに展開していくことは実践してきました。
ただ、創業から10年が経過しサービスも多角化、より多くのメンバーが都度欲しいデータを自分で出しながら分析、活用していくことを続けていくうちにBIツールはカオス化。
下記のような課題が生じていました。
- どのデータが正しいのかわからない
- 同じようなタイトルのページが複数ある
- 新しく作成したダッシュボードは実はすでに他の人が作っていた
- 作り方の微妙な違いによりデータが若干ずれてる
これが起きた結果、都度作成者に確認が必要になったり、検算に膨大な時間がかかる状態でした。
これらを解決するためまずデータマートの作り直しから実施。 プラットフォームのデータで確実に必要なユーザーとトランザクションのデータを定義を固定し作成しなおしました。
これをベースに乱立していたBIをTableauに統一。 Tableauのフォルダ構成にルールを明確にしくことにより、同じようなデータがいくつもある状態を防いでいきます。
このあたりはデータ活用のプロフェッショナルでおられる「DATALE」さんと一緒に構築を進めています。 プロフェッショナルから知見を頂きながら進めることで自分たちだけではハマりまくるポイントを3段飛ばしくらいのスピード感で進められている感覚があります。 実際に最初のデータマートの再構築は構想から実現まで2ヶ月足らずで完了しています。
これから
施策を成功させていく上で一番大事なことは施策数だと思っています。 実際googleやbingの実験のうち良い結果になるものは10~20%程度、マイクロソフトもABテストの三分の一が有効、三分の一が変化なし、三分の一が悪影響だと公表されています。
施策を考案するための仮説を出すためにも、施策の有効性を振り返るためにもデータは必須です。 つまりより多くの施策を実施するためにはデータへのアクセスのしやすさ、見やすさがとても重要だと思います。 もちろん施策を実行するスピードも重要なので「braze」といMAツールも導入し改善の速度をさらにあげています。 ※ brazeの活用に関してはこちらも
ようやく整い始めたデータ分析基盤をもとに、様々な施策を実施できるようになってきました。 が、まだまだ施策数は足りません。
弊社が目指す「生きるに、遊びを。」衣食住に「遊」プラスすることを実現していくためには、行きたい遊び場所が簡単に見つかることが大きな要素になると思ってます。
週末何しようかな〜っと思ったら行ってみたい!やってみたい!と思えるコンテンツが溢れてる。
そんな世界にしていくべく、データを活用ししっかり施策を磨きながらより多くの方の遊びの時間、幸せな時間を生み出していきたいと思っています。
そんな思いに、こんな分野に興味がわいた方はぜひお話しましょう!