ベトナム開発チームを1年間マネジメントして学んだこと3選

この記事はアソビュー! Advent Calendar 2022 の 21日目(裏面)です。

こんにちは。 エンジニアの頭島です。

現在アソビューは海外のベンダーと協業しておりベトナムに開発チームがあります。主に事業者様向けに提供しているウラカタチケットのエンハンスメントを実施しています。 今回は約1年間ベトナム開発チームをマネジメントして学んだことをご紹介します。

はじめに

2021年7月から約1年間ベトナム開発チームのマネジメントを経験しました。 それまでは海外チームのマネジメント経験もなく、課題を発見して解決するサイクルを繰り返した1年間でした。

課題の例としてチームメンバー内でユーザの解像度を上げることが難しい場面がありました。 日本国内で有名な事業者様を会話に挙げても「どのようなサービス提供しているのか」「どれくらい有名なのか」「どれくらいの規模なのか」などがベトナム開発チームには伝わりません。これは国が違うので当然です! つまりユーザの解像度がとても低い状態でした。そんな状態を脱却すべく実践したこと含む3点ご紹介します。

チーム構成

約1年間でチームが1つから2つに増えて、人数が約2倍になりました。

※ITC = ITコーディネーター

2021年7月時点

2022年7月時点

学んだこと

タスクの背景を明確に伝えるといいぞ

課題

ユーザファーストな設計ができていない。

原因

ユーザ及びユーザが抱えている課題の解像度が低い。

実施内容

担当者にタスクの背景を詳細かつ明確に伝えるようにしました。 ※詳しくはこちらの記事をご覧ください。

tech.asoview.co.jp

ユーザファーストな設計をするためには、ユーザが抱えている課題の解像度が上げることが重要だと思います。

  • 誰が
  • どのようなユースケースで
  • どのようなことに困っているか

これらを詳しく伝えて認識を合わせることでUI設計の品質が向上しました。

リリースの成果を伝えるといいぞ

目的

「誰にどのような価値を提供できたか」を共有して貢献実感を持ってもらいたい。

実施内容

スプリントレビューでリリースの成果を共有しました。

1. 定性的な成果共有

アソビューでは営業チーム×開発チームの定例会を開催しており、営業チームはユーザ(事業者様)から聞いた声を開発チームにフィードバックします。 それらをチームメンバーに共有することで貢献実感を持ってもらえるよう努めました。副次効果としてユーザの解像度が上がり「ユーザファーストな設計」に繋がる場面もあったように思います。

2. 定量的な成果共有

リリースした機能によって生まれたGMVなどわかりやすい数値を共有します。

物理的に距離が離れているため成果を実感してもらうことが難しいです。 全員で拍手して褒め合いメンバーが笑顔になる素敵な時間になったと思います。 自分が開発した機能が誰かの役に立っていると嬉しいですよね!

プルリク共有会はいいぞ

課題

プルリクのレビューに時間がかかる。

原因

  • 同じ指摘が多数発生する。
  • レビュワーがタスクキャッチップに時間がかかる。

実施内容

スプリントレビューのアジェンダにPR共有会を追加しました。下記2つを共有しました。

1. 素敵なコメント共有

重要な考え方、よい実装方法を全員にインプットすることでコーディングの品質が向上しました。

2. 素敵なディスクリプション共有

レビューしやすいプルリクの条件の1つとして「ディスクリプションがわかりやすいこと」があると思います。 最終的にテンプレート化して「誰が見てもわかりやすいディスクリプション」を実現できるよう日々メンテナンスしています。

さいごに

振り返ると「相互理解して共通認識を増やすこと」に努めた1年間だったように思います。 いいチームをつくるには重要なことですね。今後のチームビルディングに活かします!

少しでも興味を持っていただき、一緒に働きたいと感じましたら、カジュアルにお話しだけでもできるのでご応募お待ちしております! www.asoview.com