QAを担当している青柳です。
アソビューではプロダクトの品質を向上させるために、品質管理系のドキュメントを有効活用しています。 この記事では実際に私が使用しているドキュメントをご紹介できればと思います!
ドキュメント一覧
プロジェクトの規模、内容によって作成するドキュメントは異なりますが、基本的に作成するドキュメント一覧となります。
- 品質計画書 ←今回ご紹介するドキュメント
- 質問リスト
- テストケース
- 進捗管理表
- スケジュール表
アソビューにおける品質計画書とは?
アソビューにおける品質計画書は以下のように定義しています。
「該当プロジェクトにおけるテストに対し、事前にテストスコープ・QAの作業範囲を明確にすることで、認識のズレを防止、リスク軽減を図り、作業漏れ・遅延などの問題なくテスト遂行に必要な計画を定義するもの」
品質計画書が必要になる対象プロジェクトは、原則すべてのプロジェクトが対象となっています。 (軽微な修正でテストも1日で終わってしまうような内容のときは、品質計画書の一部項目のみ利用などの運用で進めています)
私が入社する以前から存在していたものですが、実際の運用で問題があったもの、インシデント発生による再発防止観点での項目の追加・修正を繰り返して現在のような形となってきました。
品質計画書の項目一覧
- 目的
- 体制
- 責任範囲
- テストスコープ
- テスト方針
- テスト環境
- スケジュール
- リリースチェックリスト
- リリース判定
品質計画書はGoogleドキュメントで作成しています。
テストスコープ
テストスコープでは、大項目→中項目→小項目の順にシナリオ単位で記載します。 テスト対象・非対象の内容を記載し、スコープ漏れを事前に防ぎます。 日時指定チケットのプロジェクトでは以下のように記載しました。
機能テスト
機能テストでは、大項目→中項目→小項目の順に機能単位で記載します。
ここでは正常系・異常系の内容も含めてどのような観点でテストを実施するか明らかにします。 年間パスポートのプロジェクトでは以下のように記載しました。
テスト実行方針
テスト実行方針では、以下の内容を明らかにして認識齟齬が起こらないようにします。
- テストケース管理方針
- テスト環境
- 検証端末
- 障害発生時の対応
- 進捗管理方法
- 進捗報告
リリースチェックリスト
過去のインシデントやリリース時にバタついてしまった事象などをベースに事前にチェックすべき項目をまとめたものなります。 何か問題が発生すると増え続けてしまう項目となるため、定期的に見直しをかけて適切な項目となるようにしています。
品質計画書作成時に埋められない項目については、適宜アナウンスをかけてリリース前には必ず埋まっている状態となるように立ち回っています。
- コードフリーズの有無
- 他部署への周知・確認
- リリース時の体制
- ログインセッションのクリア有無
- サービス停止の有無
- リリース後の監視体制
- pre環境での動作確認(購入・予約)※購入・予約周りの改修があるときは必須
とある機能開発では以下のように記載しました。 赤字の部分については、品質計画書作成時の段階では検討事項になっていたため、機能テスト完了までに明らかにできるように進めていく必要があります。抜け漏れ防止として、QAチームではタスクとして管理してタスクがすべて完了になっていることもテスト完了の判断軸としています。
まとめ
上記品質計画書を運用することで手戻りを防ぎ、効率良くテストが実施できるようになっています。 様々なバックグラウンドを持つメンバーが参画してくださっているので、横の連携を取りながら今後もブラッシュアップを続けて、アソビュープロダクトの品質向上のために貢献していきたいと思っています!
最後に
アソビュー!では上記の開発プロセスを経て多くのリリースを実現しながら、プロダクトの仮説検証を実施しています。自分から取りにさえ行けばプロダクトの指標となっているデータも確認できる環境ですので、自社プロダクト開発に興味がある方はぜひ一度お話しましょう。