この記事はアソビュー! Advent Calendar 2024 の22日目(裏面)です。
こんにちは、アソビュー!を開発しているマーケットプレイス開発部の山内(@mauchi0106)です! 2024年のアドベントカレンダーでは7日ぶり2回目の登場になります!本日もよろしくお願いいたします!
はじめに
アソビューは、2020年に突如流行した新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)の影響を大きく受けた会社の1つです。雇用と会社を維持するために、アソビューは、出向元の企業の従業員としての籍を残したまま、他の出向先企業で働くという「在籍出向」を行いました。
プロダクト部の中でも、Webマーケティングの経験があった私はSaaS企業に1年間出向いたしました。
今回は、出向時の話と出向から戻ってきた今現在を振り返ろうと思います。
出向に至るまで
2020年3月、当時私は社会人2年目でアソビューのエンハンスのためのフロントエンド・バックエンドの開発を行い、ベトナム支社のメンバーとともに、チームリーダーやスクラムマスターとしての役割を担っていました。初めてのスクラムマスターの経験でスクラムガイドを読みつつ、新規開発をメンバーと行う充実した生活を送っていたことを覚えています。
しかし、2020年の3月から日本もじわじわとコロナが広がっていき、4月には外出の自粛制限となる緊急事態宣言が発出されました。
お出かけをして遊びを体験するサービスであるアソビュー!は、外出自粛の影響を受け、段々と売上が下がっていきます。そこで、雇用と会社を維持するために、出向元の企業の従業員としての籍を残したまま、他の出向先企業で働くという「在籍出向」を行い、約4分の1の社員が他社へ行くことになりました。
私も出向の対象であると聞いたときは、驚きと動揺、不安を感じたことを覚えています。
少し考えてから、今のコロナ禍の状況や他の成長企業で働く経験を得ることができると前向きに捉え、5月1日から1年間SaaS企業でWebマーケティングを行うことになりました。
出向してから
最初は、コロナ禍で需要が急速に伸びパンクしていたカスタマーサービス部でユーザーからの電話を受けました。配属されたばかりではあったものの、もうすでに人が足りないという状態でしたのでマニュアルを見ながらユーザーの質問に答えたり、要件のヒアリングなどを1日中行っていました。
その後、マーケティング部に配属になった私は、リード獲得のためにサイト内導線の改善や、マーケチームとクリエイティブチームをつなぐディレクション、Webサイトのリニューアルなど多くのことを行いました。カスタマーサービス部でユーザーの一次情報を得た事により、マーケティング部の誰よりもユーザーの解像度が高くなっていたと思います。
他にも、アソビュー社よりもto Bサービスに対する経験が多く、成熟した組織だったため、組織モデルや、SaaS営業のプロセスなど多くの学びを得ました。
一方、当時のアソビュー社は日時指定チケットの開発を行い多くの需要が生まれ、売上も回復し、人手が足りなくて大変という話を聞くようになりました。
アソビューの回復は嬉しいものの、自分で直接貢献できない少しもどかしい気持ちになったことを覚えています。
出向から戻ってきて
2021年5月に出向から戻り、アソビューに帰任しました。
出向からそのまま転籍や転職して離れたメンバーや、2020年にジョインしたそとあそび社の方々や新入社員メンバーも加わり、以前の出向前のメンバーとはガラッと変わっていたことを覚えています。
戻ってきたからには、この1年間の経験を活かしてアソビュー、ゲスト、パートナーにどんどん貢献していくぞ!という気持ちになっていました。
CREチームの立ち上げ
まず最初に行ったのは、CREチームとしての活動です。
CREとは
「Customer Reliability Engineering」の略称で、「顧客信頼性エンジニアリング」です。顧客の声に耳を傾け、その課題の真因を特定してエンジニアリング技術で解決するチームです。
実際の活動としては、ゲストサポートチームやパートナーサポートチームにヒアリングを繰り返し、どのようなところにペインポイントがあるのか発見・解決を繰り返していました。出向先でのカスタマーサービス部でのユーザーの声に耳を傾け、ペインポイントは何であるのかをヒアリングして改善を行った経験が生かされたと思います。当初は私1人の体制で行っていましたが、途中で1人がメンバーでジョインし半年間ほどCREチームの活動を続けました。
CREについては、以下の記事で詳しくまとめております。
アソビュー開発チームとして
続いて、帰任してから約半年で当初は6名ほどだったアソビュー開発チームのリーダーを務めるようになりました。
今までは、2人チームやベトナムチームを率いたことはあったものの、国内の6人ほどのチームをまとめ上げる経験がなかったので多くの悩みがありました。どうやって開発効率を上げていこうか、心理的安全性を高めようか、どうようなスクラムイベント設計にしようかなどのことを考えていました。
追加で3人がメンバーに加わったことから、2チームに分割しもう1人にもチームリーダーを務めていただくことになりました。そのリーダーといっしょに壁打ちを行いながらチーム運営施策を考え、各メンバーの役割や心理的安全性を高めるイベントを行いながらだんだんとチームの成熟度を高めていきました。
このチームで、会社全体の可用性向上のプロジェクトや、ネイティブアプリのローンチ、一部のシステム刷新を完成できたのは大きな達成感を感じました。
チームメンバーも2年間で1チーム6人の体制から、4チーム合計20人ほどの組織に拡大しました。
今現在の私
現在、私は2024年1月からアソビューの開発組織であるマーケットプレイス開発部の部長を務めております。
マーケットプレイス開発部の組織自体も合計30名ほどになり5チーム体制という大きな規模になりつつあります。組織は大きくなったものの、事業部との接続点が希薄になり開発物のアウトカムの認識がズレてしまう問題や、ステークホルダの増加による開発スピードの低下などまだまだ伸びしろが多くあります。これらの改善については、今現在行っている最中ですので次のブログなどでお話できればと思います。
まとめ
今回は、私の出向の経験から現在に至るまでのキャリアの振り返りとその当時の壁や不安感の紹介をさせていただきました。
節々で感じたのは、今までの経験が全て繋がっていることのように感じています。例えば、出向してアソビューよりも成熟度の高いチームに在籍していたからこそ、チーム組織の最適化を考えることができていたり、カスタマーサポートで電話を必死になって受けていたからこそ、CREとして顧客課題に向き合い、課題を解決してこれていると思っています。
私は、このようなConnecting the dotsなキャリア形成をしてきたと思います。
Connecting the dots とは、過去の経験が、その当時は思いもよらなかったことに活かせる状況を指します。スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で語ったスピーチの中に入っていたことでも有名です。
色々な課題や壁にぶち当たっても、その出来事を前向きな事柄と捉え一生懸命向き合い、壁を登ってきたからこそ今現在の自分があると思いますし、未来につながる経験のためにも今現在の壁に真摯に向き合い、乗り越えていこうと思います。
私のキャリア形成の考え方や経験が皆さんの参考になれば幸いです。
最後に
最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。アソビューは「生きるに、遊びを。」のミッションの実現ための仲間を募集しております。
アソビューに少しでも共感いただいた方がいらっしゃいましたら、まずはお気軽にカジュアル面談に応募ください!
それでは引き続き、2024年アソビュー!アドベントカレンダーをお楽しみください〜!