“わからない”を言えるチームは強い〜技術ではなく空気づくりで戦う新米スクラムマスター〜

はじめに

今年も始まりました!アソビュー! Advent Calendar 2025の1日目(表面)です🎅
私はエンジニア兼技術広報をしている@koke_engineerです。
今年の7月からスクラムマスターになったばかりですが、私は技術でぐいぐい引っ張るタイプではなく、雰囲気作りでチームを支えてきました。
この記事では、私がチームにどう関わり、どんな工夫をしてきたのか紹介します!

チームの状況

私がスクラムマスターになった当初、チーム全員が私よりも経験豊富な業務委託エンジニアでした。直近、11月からは、新しく2名が参画し、さらに多様なメンバーが集まるチームになりました。
そんな中で感じていたチームの課題は、主に2つあります。1つ目が、個々のスキルが高いゆえ個人プレイになりやすいこと、2つ目は、私がスクラムマスターとしての経験が浅い不安です。
この状況の中で、自分には何ができるか考えながら過ごしていました。

やったこと

ここからは、スクラムマスターとして日々試行錯誤しながら取り組んできたことを紹介します!

スクラムガイドの読み合わせ

まずはじめに取り組んだのは、スクラムの前提知識を底上げするために、スクラムガイドの読み合わせを行いました。朝会後に見出しごと区切って、毎日ファシリをローテーションしました。それぞれの解釈をその場で話し合うことで、チームでスクラムイベントの意味や目的の認識が揃いました。
そこから、デイリースクラムのファシリもローテーションするようにし、全員が自然とスプリントゴールへの意識が高まり、状況が厳しそうな際は分担してスプリントゴールを達成する動きが増えました。

勉強会・共有会

次に、知識の偏りをなくし、チーム内の透明性を高めるために、勉強会や共有会を行いました。

属人化していた機能の勉強会

スクラムでは、スプリントバックログが優先度順に並んでいるので、アサインを待たず、手が空いた人が自分で上からタスクを取っていく流れが理想です。しかし、属人化していた機能があり、特定のメンバーにタスクのアサインが偏っていたため、その領域の勉強会を実施しました。説明してくれたメンバーは、ただ解説するだけでなく、クイズ形式で振り返りを行ってくれて、チーム全員が楽しみながら理解を深めることができました。その結果、チーム全体の知識が底上げされ、別のメンバーでもタスクを担当できる状態が少しずつ整っていきました。

AI活用の共有会

CursorやDevinが導入され、Geminiも全社で利用が可能になり、開発だけでなく資料作成など幅広い業務でAIを使える環境になってきました。そこで、チーム全体の生産性を上げるために、AIで何を試したか、上手くいかなかったプロンプトなどを気軽に共有する場をつくりました。成功パターンだけでなく、失敗も共有することで、同じところで躓かずに済んだり、こうしたら上手くいくかも、といった会話が生まれ、チーム全体のAI活用のスピードが上がったと感じています。

“わからない”を言えるチームへ

分からないことを聞きやすいチームになるために、まずは相互理解を行いました。

4つの私を実施

11月から2名新たに増えたタイミングで、相互理解を深めるために「4つの私」というワークショップを実施しました。これは、「今までの私」「客観的に見た私」「最近の私」「実は私...」という4つのテーマで自己紹介を行うものです。

tech.asoview.co.jp

改めて全員で実施したことで、新メンバーだけでなく既存メンバー同士も知らなかった一面を知ることができました。お互いの背景や性格などが見えることで、自然と声をかけやすくなり、チームの距離が縮まったと感じます!

普段のコミュニケーションの工夫

心理的安全性は、ワークショップなどの施策だけでなく、日々の細かい行動の積み重ねでもつくられると実感しています。
私が意識しているのは、以下のような小さな行動です。

  • レスポンスをできるだけ早く返す
  • “わからない”を遠慮なく聞く
  • 誰かの投稿には必ずリアクションをつける

また、私のチームでは、Slackでの相談や質問を、チーム全体へのグループメンションで投げています。しかし、グループメンションで投げた時に起きがちな、誰かが答えるだろうといった空気はまったくなく、気づいた人がまず反応し、他の人も補足してくれる文化ができています。この気づいた人がすぐ動く雰囲気は、私のチームの強みだと感じています!

結果

これらの取り組みを続けた結果、チームはいくつも良い変化が生まれました。

  • 質問や議論が自然と生まれる文化になった
  • スプリントゴールを軸に動く意識が全員に浸透した
  • 属人化していた領域の知識が分散し、タスクを取りやすい状態になった
  • 相互理解と小さなコミュニケーション改善により、心理的安全性が向上した

直近のレトロスペクティブで、ざっくばらんに意見を出し合ったホワイトボードの様子

そして、マネージャーからもこんなフィードバックをいただきました。

スクラムマスター以外のメンバーが全員経験豊富な業務委託エンジニア。スクラムマスター自身が、自分が分からないことを開示して手を差し伸べてもらうのが上手で、常に議論が活発に行われている。属人的に抱えているものがあれば勉強会を開催して周りが一緒に持てるようにするなど、まさに “上下関係のないチーム” の色が強い。
引用:「我が子に話せる仕事を」手触り感を感じる喜び。 “スクラム” らしさを活かした開発チームづくりとは |BLOG|アソビュー株式会社

この評価をいただき、自分が思っていた以上に雰囲気づくりが得意なのかもしれないと実感することができました。正直、私は技術力に自信があるタイプではなかったので、ネガティブに感じていた部分が、むしろ自分の強みに気づくきっかけになりました。

最後に

チーム内で、まだ完全にお互いを理解しきれていないところもありますがこれからも信頼関係を積み重ね、チームとしてより大きな成果につなげていけると感じています!
また、アソビューでは「生きるに、遊びを。」をミッションに、一緒に働くメンバーを募集しています!
ご興味がありましたら、まずはカジュアル面談からご応募いただければと思います!

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