リモートワークと自宅介護

アソビュー Advent Calendar 2021の1日目、バックエンドを担当している茶色い巨大ネズミです。

私は2年半前より、認知症を発症している父親の介護のため実家に戻ってほぼフルリモートで業務を続けています。私の仕事は自社サービスの業務の中でバックエンド開発を担当しており、特に決済に関わるデータの一括集計と会計に関わるさまざまデータ出力に関する機能の修正・パフォーマンスチューニング・機能追加を担っています。

リモートワークが必要になったできごと

父の症状は、脳梗塞を起因とするパーキンソニズム症候群と中程度の認知症であり、実態として突発的な以下の事象が現在も発生します。

  • 昼夜逆転(頻度は多め)
  • トイレや風呂で自律的な動作ができない
  • 黄昏症候群(夕方になると突然家に帰ると訴えはじめて、妄想、盲言が多くなる。自分が現在どこにいるかがわからなくなり、混乱して騒ぎ始める)

パーキンソニズム症候群が進行しているため歩行が困難なので移動するときも補助が必要なため、徘徊の懸念はないですが(かつてはありました)、室内移動の補助も必須であること、突然過去の仕事を思い出して荒れたりするのを諌めたりすることがほぼ毎日不定期に発生するため、母だけでは対応不可能であることから、この状態を当時の私の上長に報告し、最初は週3日程度のリモート作業で対応することを快諾してくださりました。

介助サービスを受けるにあたり、まずは役所にて介助の申請、要介護認定の申請から始まります。その後いくつかの申請と認定を受けるために必要である書類や日程の調整が発生します。ほかには医師の診断、介助アドバイザーの紹介、介護認定を受けたあとに介護用具レンタルや購入の手続き、デイサービス(日中だけ要介護者を預かり、食事や入浴、レクリエーション、リハビリ運動などを)やショートステイ(2~数日、要介護者を終日預かる)の対応、フルサポートの介護施設の紹介、入居案内の紹介まで、と必要なタスクはたくさんあります。

この対応にする契約ごとや施設の紹介、内見などはそれぞれ最短で半日くらいずつかかりますが、リモートでの作業ができ、かつある程度の作業時間の調整を許可していただいたことによる恩恵でした。弊社の方々には感謝の言葉もありません。

各種手続きが終わったとしても

しかし課題はまだまだあります。介護認定を受けたからといってすぐに介護施設に入れるわけではありません。日本各地で増設が続いているにも関わらず、介護施設は常に満室状態であり、入居予約をしたとしても申し込み順で入れるわけではなく、入居優先順位の更新が定期的に行われるため、都市部に近いところや病院、スーパーの近いところなど、立地条件の良いところだと数十人待ち、というのが当たり前になっているようです。

なお、数十人待ちになっても空き待ちで登録しておくのは、入居者が退去する、例えば病院へ長期入院をしなければならなくなった場合や亡くなった場合などがあるためですが、複数の施設の情報を収集していくとわかったことは、空室が発生する率よりも圧倒的に入居希望者が発生する量が多いことです。なお、介護施設に入居は常になんらかの疾病や介護を必須とするわけではなく、独居でかつ近くに家族が住んでいない方が入るケースもそれなりにあるようで、こうなると空き待ちはしているがすぐに入れる状況ではありません。そのため実態としては、複数の施設に予約を入れているところまで当たり前になっていますので、結局いつ入れるのかどうかは全く読めない状態です。

そして忘れてはならないのが新型コロナウイルス感染拡大による介護施設への感染リスクです。介護介助はどうしても要介護者と接しての対応になりますし、今でこそ感染予防の方法が確立されていましたが、感染拡大していた時期には入居者希望を一切断られていました。

今でこそ入居希望者の募集は再開されていますが、その間に入居希望者のそのものは増えているのと、要介護者の優先度が高い方が先に入るため、家族が同居しているわたしのようなケースは、思いきり先送りされます。

この間にも父の介護を毎日続けていますので平日の仕事中でも突発的に対応が必要なこともあり、長時間集中してタスクをこなすのは難しくなります。

この行き詰まった状況でもできること

この行き詰まった状況の中でも仕事をこなすために、早くからリモートでのプロジェクトの管理とリリース計画ができる協力体制が確立できたことと、テスト環境の整備もあって、私のタスク対応は高いレベルで高速化と効率化されていきました。

リモート環境でのプロジェクトの進め方はさまざま模索されている方はおわれるかと思います。私の場合は、特に変わったことはせず、新しいことではないですが、以下を守っていました。

  • 対応するタスクの洗い出しと、その粒度を整える
  • 既存機能への仕様調査から始まることが多いので、調査資料の作成と、必要であればチームレビューする
  • 作成したドキュメントのメンテナンスを定期的に行う

弊社ではJiraでチケット管理をしています。リリースサイクルやチケット作成粒度については詳細な報告が必要なタスクに関しては適宜レビューを挟んで対応を決めていましたので、粒度に関してはこれといった明確な言語化はできていない中、うまいことチームで回していけた結果だと思います。

こういうのを”センス”の一言で片付けてしまうのも危ういところではありますが、流れに乗ってサイクルを回している、センスの良かったチームで対応できていたのだと思います。

作成したドキュメントのメンテナンスは大切で、たくさんドキュメントを作ったところで古くなったドキュメントが残ったままだとノイズになるため、不要になったタイミングで削除(ないしはアーカイブ)して、新しいドキュメントに統合し、複雑になりやすい仕様、ドキュメントの記述を可能な限り簡潔化することを注力しています。まだここも個人レベルの改善に留まっていますので、チーム内ではまだまだ改善の余地を残しています。

最後に

「生きるに、遊びを。」をミッションに掲げる我らがアソビューでは、エンジニアをひろく募集しています。
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ご興味ある方はぜひご応募くださいませ。

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