アソビューを支えるプロダクトチーム in 2020

アソビューを支えるプロダクトチーム in 2020

アソビュー! Advent Calendar 2020 の25日目の記事です。

メリー・クリスマス!アソビューCTOの江部です。

早いもので2020年も残り僅かですね。今年はコロナの影響もあり、余暇の課題解決をテーマとするアソビューにとっても激動の1年となりました。アソビュー社プロダクトチームとしても様々な取り組みを一丸となって取り組んで参りまして、具体的な内容は、フロントエンドテックリード兼テックブログ編集長の井上さんがよくまとめてくれているので是非ご一読ください。

新生テックブログとアソビュー開発の近況について|アソビュー!Tech Blog

新生テックブログの立ち上げとコロナ禍のアソビュー開発現場の近況について簡単にご紹介します

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さて、私の役割として、採用・配置など体制づくりが現在は大きなウェイトを占めています。よって、2020年の締めくくりは、アソビューの現在のプロダクト全体の概要とチーム体制および開発の意思決定プロセスを紹介してみたいと思います。

なお、使っている技術スタックなどが気になる方は、テックリード兼平さんの記事が参考になるとおもうのでご参照ください。

アソビューを支える技術 2020

アソビュー Advent Calendar 2020の2日目です。

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組織規模

12月25日現在、アソビューにはプロダクト開発に携わるメンバーがグループ全体で50名(エンジニア・デザイナ・プロダクトマネージャなど)がおり、うち本社所属が32名、ベトナム支社所属が18名となっています。

本社とベトナム支社の連携に関しては後述します。

プロダクト

アソビューのプロダクトは大きく分けて以下の3つに分類されます。

  • ゲスト(消費者)向け
  • パートナー(レジャー事業者)向け
  • クライアントやアライアンス・パートナー向け

開発体制

これらのプロダクトを、以下のように事業軸チームと機能軸チームに分かれた体制で開発・運用しています。

マーケティングプラットフォーム部 プロダクトグループ

マーケティングプラットフォーム部全体としてゲスト(消費者)に対するサービス開発・マーケティング・カスタマーサポートなどを推進している事業部で、機能ごとにいくつかのグループに分かれています。そのうち、プロダクトグループにエンジニアやデザイナが所属しており、おもにB to C プロダクトの開発・運用を担当しています。

レジャーDX推進部 プロダクトグループ

パートナー(レジャーを提供する事業者や文化施設など)のDXの推進を事業の柱としており、おもに営業、カスタマーサクセス、企画、アライアンス、エンジニアが所属しています。そのうち、開発グループにエンジニアが所属しており、おもにB to BおよびB to B to Cにカテゴライズされるプロダクトの開発・運用を担当しています。

上記2事業部に所属するメンバーは、当然ながら各事業の成長を主目的としており、KGI・KPIに基づくミッションが設定されます。

システム統括部

上記の2事業部門にまたがった共通の基盤(共通サービス、アプリケーション基盤、インフラなど)および、会計連動システムや情報システムなど、ビジネスインフラ的領域を担当しています。また、各事業部のプロダクトロードマップの整備やチーム間の依存関係の調整等も担っています。
2021年1月から、データ基盤チームが新たに始動する予定です。

システム統括部は横軸組織として、各事業の戦略をキャッチアップしながら全体的なアーキテクチャやビジネスプロセスに関わる領域のプロジェクト進行がおもなミッションとなります。

こう見るとスッキリ整理され独立した3つのチームがあるように見えますが、お互い密に連携しており、プロダクトチーム全体として横軸のコミュニケーションが積極的に行われています。

日本とベトナムの連携について

ASOVIEW VIETNAMのメンバー

ベトナム支社は2018年に立ち上がりました。

2016年頃、会社の事業成長スピードになかなか組織拡大が追いつかず、限られた予算の中で開発メンバーを確保することが大きな問題でした。(これは現在においても多くのスタートアップ企業が同様なのではないでしょうか。)そこで、採用ターゲットを海外にまで広げるため、まずはフィージビリティスタディとして現地のオフショア開発会社のVitalifyさんとご一緒し、いくつかのプロジェクトで手応えを得てから満を持して2018年7月にASOVEIW VIETNAMを設立しました。

最近では、プロダクト開発だけではなく、一部のカスタマーサポートも担当しており、専任メンバー3名が所属しています。

現在、プロダクト開発では4つのチームに編成されており、前述の2事業部にそれぞれのチームがアサインされています。

基本的にはサービス単位で日本とベトナムの役割が割り当てられており、例えばB to C領域ではおもに管理画面系の機能を、BtoB領域ではバックエンドサービス、BtoBtoC領域はほぼ全体をベトナムが担っています。

いまでこそこの体制がワークし始めてはいるものの、設立当初は多くの課題もあり、当時ベトナムCTOだった現開発グループマネージャーの服部さんが以下の奮闘記にまとめてますので興味のある方はご覧ください。

スケールできなかったオフショア開発拠点をなんとかした話 - asoview! TECH BLOG

この記事は アソビュー! Advent Calendar 2019 - Qiita 21日目の記事です。 アソビューにてバックエンドエンジニアの服部と申します。 今年の夏よりベトナム開発組織 ASOVIEW…

tech.asoview.co.jp

 

プロジェクトの分類

多くの事業会社と同じく、アソビューの開発案件はどこかきまったところから発生するわけではなく、経営または事業部として戦略的に計画されたものもあれば運営のPDCAから生まれるもの、技術的負債の返済など、多岐に渡ります。

それらの案件にかかる投資規模の大小やリソースのアロケーションなどは多くのバリエーションがあり、一様に決まった基準で実行判断できません。

例えば、会社として事業の成長スピードを落とさないために、基本的には事業部に開発ロードマップおよび優先順位の決定権が委ねられており、その方針のもと各事業部がそれぞれの案件()を進めて行きます。

一方、場合によってはその事業部の成長のためにもう一方の事業部のリソースを必要とする場合や、全社戦略に基づき部の枠を超えてすすめるものなど、全社的に優先順位を調整する必要のある案件()も存在します。アソビューはビジネスが各事業に区分されていますが、基本的には一つの大きなプラットフォーム上に成り立っており、それに伴ってアーキテクチャやプロダクトも共有する部分が多いためです。

余談ですが、こういったアーキテクチャ・組織・事業の不一致に関する雑念を去年吐き出したので興味のある方はこちらをどうぞ。

さて、アソビューでは、前述の①を「エンハンスメント」、②を「戦略プロジェクト」とよび、異なる会議体で意思決定をしています。

開発戦略会議

代表、CTO、全事業責任者および開発リーダーたちが毎月1度集まり、全社的なプロジェクト優先順位を決定します。ここではおもに②「戦略プロジェクト」を扱い、各事業部門間の案件優先順位とリソース配分コンフリクトを解決します。その他、中長期的な事業戦略と開発戦略の接続を議論します。解決しない場合、最終的には代表が意思決定します。

事業戦略会議

各事業部ごとに、毎週1回、プロダクト開発だけでなく、営業やマーケティング、CSなど事業全体の課題を取り扱います。プロダクト開発においては、おもに①「エンハンスメント」の優先順位を事業部として意思決定します。

開発統括会議

名前が紛らわしいですが・・・、開発リーダーたちが毎週1回あつまり各事業部ごとの現状把握と横断的技術課題の解決、インシデント管理・共有などを行います。各チームからのボトムアップの施策やエスカレーションも取り扱います。短期的な技術課題解決のために全社的な調整が必要のない案件はCTOが実行を意思決定します。

それぞれの会議体の議事録は公開・共有され、どのような議論がされたかが誰でも見れる状態となっています。

現在はこのような形で各案件の意思決定を行っていますが、うまく言ってる部分もあれば課題もあります。(そもそももうちょっと会議減らしたいし。。。)試行錯誤を繰り返し、喧々諤々の議論を経てより高いレベルで戦略を体現する開発プロセスを目指しています。

さいごに

いかがだったでしょうか。全体感を説明するだけでそれなりのボリュームになってしまいました。本当はもう少し個別のチームやプロダクトにクローズアップした内容を書きたかったのですが、それはまた次の機会に譲ろうと思います。少しでもアソビューの組織と開発の進め方のイメージをつけてもらえたらなによりです 。

さて、お約束ですが、弊社では積極的に様々なポジションで採用を行っています。是非お気軽にご連絡ください。まずはカジュアル面談から始まり、エンジニアからの応募に対しては初回から私自身がお話させていただきます 。

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