エンジニアの村松です。昨年11月にアソビューに入社しました。好きなタイカレーはイエローカレーです。辛いものは得意ではないですが、最近はグリーンカレーもイケるようになりました。
さて、新しく入社するメンバーが、ローカルPCに開発環境をセットアップしたり担当する業務をキャッチアップする際、どうすればスムーズに作業を進められるだろうか、そんなことを思う今日この頃です。
今回は、入社からの約3ヶ月をふりかえり、エンジニアのオンボーディングについて考えてみます。
現在、アソビューでは基本的にリモートで作業しており、今後もこの働き方は続くと思われます。オンボーディングもリモートを前提にした環境や仕組みを充実させることが重要です。
新しく入社するメンバーのスキルやバックグラウンドはそれぞれ違います。当然、その人が必要とする情報も変わるはずです。1 on 1 やデイリースクラムなど、対面のコミュニケーションでは埋められない部分は、メンバー自身が実際に作業を進めながら補っていく必要があります。
もちろん、分からないことがあれば質問してもらえればよいのですが、そもそも『誰かに質問する』という状況は、その人が必要としている情報に自ら辿り着けていない状態であると言えます。このような状況は情報が属人化している兆候なのかもしれません。
リモート環境では、すぐ隣にいる人に質問や相談をするということはできません。Slack などで質問や相談をするにしても、レスポンスを受け取るまでには少なからずタイムラグが発生します。最初のうちは常時オンラインで繋いでてもいいかもしれませんが、現実的には難しいケースもあるでしょう。
リモート環境でよりスムーズに作業を進めるために、その人が必要とする情報 に 簡単 に辿り着けるのに越したことはありません。オンボーディングにおいて、これらの情報をドキュメントとしてどのように管理しておくかがポイントであると考えています。
情報をどう集約するか
アソビューでは、GitHub や JIRA, Confluence, Slack などの開発ツールを利用しています。開発に関する情報の大半はこれらに書かれています。まとまっているように見えますが、地味に分散しているように感じます。
例えば、基本的な開発環境のセットアップ手順は GitHub の README や Wiki に書かれていますが、トラブルシュートやイレギュラーな手順は Confluence の各々のスペースに溜まっていたりします。モノによっては Slack に書いてあったり…。(そもそも GitHub でも README と Wiki をどう使い分けるかの明確な基準はないと思われます)
ある程度どこに書いてあるか分かっていれば検索して探し当てられますが、横断して検索できるわけでもなく決して万能ではありません。また、情報全般を俯瞰して見ることができません。
社内で使うドキュメントにも『情報設計』が必要です。なお、いかにも分かってる風に情報設計とか書きましたが、「情報設計?なにそれおいしいの?」状態ですので、その点については勉強して出直してきます。
また、最初のうちは開発環境以外のセットアップや事務手続きなども必要になります。ガイドラインやチェックリストを設けて、なる早でやらないといけないもの、必要に応じてやればいいものを明確にしておくと、よりスムーズにオンボーディングできそうです。
どのようにメンテナンスするか
オンボーディングに関する情報は、得てして新しくメンバーが参加したときくらいしか参照されず、古い情報や誤った情報が放置されがちです。これは、その都度修正してもらうしかありません。とは言っても、入社して間もないときに他の人が書いたドキュメントを修正するのはいささかハードルが高く、修正したときにも「本当にこの内容でええんやろか?」と不安にもなります。最初のうちは同じチームのメンバーがチェックするようなルールや文化があるといいかもしれません。
昔、GitBook という Markdown ベースでドキュメントを管理するツールを利用したことがあります。GitHub で管理できるため、必要に応じて Pull Request でレビューしてメンテナンスしていました。当初はドキュメントのレビューコストを懸念していましたが、そこまで負担になることは少なく、ドキュメントを継続的にメンテナンスする仕組みとしてはなかなかよかったかなと思っています。(ちなみに GitBook の OSS 版は現在開発が停止しており、代わりに GitBook を Fork した HonKit があります)
すべての修正をチェックする必要はありませんが、必要に応じてチェックできるようにドキュメントのオーナーを決めて体制を準備しておいてもいいかもしれません。いずれにしても、社内のドキュメントは 手軽に & 気軽に メンテナンスできることが重要です。
まとめ
開発を支える基盤やツールの変化に合わせて、これらのドキュメントを継続的に改善する仕組みやルールを整備し、今後、新しく入社するメンバーが迷わないようにオンボーディングできればと思っています。今後の行く末が気になる方はこちら↓
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