サービス開始から12年、100名規模組織のCTOってなにやってるの? in 2023

こちらの記事は アソビュー! Advent Calendar 2023 の25日目(A面)、最後の記事です。

こんにちは。アソビューCTOの江部です。めりくり〜〜

ついこないだ昨年分を書いた気がしますが、もうこの日がやってきてしまいました。 今年は何をお届けしようかと悩みましたが、今年1年の振り返りも含めて、自分が1年間どのように時間を投資してきたのかを書いてみることにしました。

ということで、アソビューCTOが2023年最も時間を使った分野TOP5を発表したいと思います!

ででん!

アソビューCTOの時間の使い方 in 2023

上記は私のGoogle Calendar から予定をエクスポートし、CSVにしてチクチクと各予定を分類し、ノイズを消して集計してみたグラフです。(大変だった〜〜〜) ちなみに、これはあくまで予定表上に表現されているもののみで分類しているので必ずしも正確なものではないかもしれませんが、まあ自分の予定表は大体8割くらい埋まっているので(汗)、作業時間含めてもわりと近い結果になるんじゃないかということで、このまま紹介していきます! (その他を除く)

それにしても分散しとるな〜〜

第1位 経営管理 16.7 %

いちおう自分自身のアイデンティティとしてはエンジニアではあるものの、やはり経営の一角ですから経営としての活動が多くを占めました。 その中で特に多かったものは以下です。

経営会議、取締役会、経営合宿

アソビューでは週一回、2〜3時間の経営会議に加え、重要な経営テーマを議論するロングバージョンが月に一度5時間ほどあるのでかなりのウェイトとなりました。 この場で全体の経営数字や各事業の進捗、重要事項の意思決定などを行っており、ここの情報をもとに自部門での意思決定をおこない、メンバーへの情報共有を行っています。

事業計画の策定・予実管理

半期または四半期ごとの事業計画の見直しおよび週次の予実管理などに割く時間がけっこう多かったです。

私は開発部門および情報システム部門管掌ですので、おもにPL面では技術部門の人件費・外注費・各種SaaS等の手数料、BS上ではソフトウェアの資産管理等を主に担当しています。 また、これらを管理会計上で各事業部門への配賦等が正しく行われているかをモニタリングするとともに、各事業責任者と連携をして、新規開発投資に対する妥当性の判断なども行っています。

第2位 採用活動 12.7%

ことしは組織の拡大フェーズでもあったことから採用活動には多くの時間を費やしましたし、これからも継続的にコミットしていく部分だと思っています。

とくに今年の前半くらいまでは、ほぼすべてのカジュアル面談を私自身が実施していました。 今年は約二百数十件(たぶん)の面談を実施させていただき、多くの方にお会いすることができたことは、世の中のエンジニアや転職市場を理解する上で非常に役に立つ活動だったと思います。 ご縁があった方も残念ながらなかった方も、お話できたことに感謝です mm

面談以外にも採用戦略の策定や週次の採用進捗確認などで一人ひとりの候補者様の状況を採用チーム全員で確認し、相互にとってよりよいコミュニケーションができるように心がけました。

第3位 ピープルマネジメント 9.8%

こちらはメンバーとの1on1や目標設定、人事評価に当てた時間です。 この規模になるともはやCTO一人でできることなんてないので、全員が気持ちよく走れる状態を維持すべく、多くのメンバーと対話することがほんとに大事だなーと思っています。

今年の前半までは正社員メンバー全員と1on1を四半期に一回実施していましたが、最近できておらず、、来年の抱負としたいと思います!

第4位 開発組織運営 8.3%

こちらは部会、開発横断会議、直下のユニットの定例、時期組織体制の検討や人事制度運用周りの検討などです。 部会についてはこちらのブログで紹介しています!

tech.asoview.co.jp

第5位 プロジェクト推進 7.8%

今年はかなり多くの大型のプロジェクトの推進ができた年でした。

座席指定チケット 参考: tech.asoview.co.jp

ふるさと納税 参考: tech.asoview.co.jp

アソビュー! リニューアル 参考: tech.asoview.co.jp

その中でもおそらく私が一番時間をつかったものは座席指定チケットの開発です。 とはいっても、一番頑張ったのは実際に開発を進めてくれたチームのみんなであり、私の役割としては初期の要件定義と各部門間の差配などだったかなと。 これだけの多くの取り組みを各チームが自律的に推進してくれているのを非常に頼もしく思うとともに、イチエンジニアとしてみんなに混じってゴリゴリ書いてた時代がとても懐かしく感じます(涙

まとめ

こうして見ると、かなり経営管理や組織・人に向き合うことが年々多くなってきているように感じます。 CTOの役割はフェーズとともに変化するとはよく言われますがまさにその通りで、初期の頃は、自らが技術・実装に向き合う割合が大きかったです。 しかし組織が発展し、事業が多様化し、チームごとに必要なプロセスや技術もまた多様化していくにつれ、CTOの果たすべき役割の抽象度は上がり続けています。 その会社の成長の行き着く先で全社のCTOとして何をすべきなのか? その答えを追求していきたいと考えています。

ちなみに、アソビュー立ち上げからいまだに1.7%は開発作業をしているというのは、一部私が持ち続けているプロダクトがあるからです。しかし自分にとってはけっこう大事な1.7%でして、これがあるが故に自分がエンジニアであることを実感し、開発現場の気持ちを維持できるので、今後もこの数%は大事にしていきたいと思っています。

ということで、2024年も引き続き、エンジニアのアイデンティティを持ちながら経営としての自己を高め、道なき道を進んでいこうかと思います!

最後に

アソビューでは常に一緒に最高のプロダクトを作るエンジニアを求めています。 興味のある方は是非お気軽にご連絡ください! www.asoview.com