アソビューデータ基盤チームの紹介

こちらの記事は、アソビューAdvent Calendar 2023の23日目(A面)です。🎄

今年のアソビューのアドベントカレンダーは、2面となっています。B面もご覧ください。

こんにちは、アソビューデータ基盤チームの霧生です。
最近は今期放送している『アンデッドアンラック』にハマっています。 つい漫画も買ってしまいましたが、先の展開も面白い......呪術廻戦のような胃に来る展開も面白いですが、よりジャンプっぽさが強くオススメです!

さて、先日what we useさんにて以下の記事を寄稿させていただきました。

whatweuse.dev

記事でも言及していますが、アソビューのデータ分析基盤は昨年から本格的に構築を始め、まだまだ走り始めたばかりです。 そしてこのデータ分析基盤を構築しているデータ基盤チームも同時期に設立した新しい部門となっています。
今回はそんなアソビューデータ基盤チームを紹介できればと思います!


ミッション

アソビューデータ基盤チームのミッションは「データ活用を通し、エンジニアリングでビジネスを加速させる」ことです。

創業から10年を超えるアソビュー。実は過去にデータ基盤を構築しようという時流は何度かあり、その度に計画半ばで頓挫しています。コロナの影響やサービスの不足など理由はいくつかあるとは思いますが、一番大きかったことは専任で対応できるメンバー・チームの不足ではと今は考えています。当然この期間でもデータの分析を行っていましたが、管理が煩雑であったり正しくないデータを見ていたりと問題は多く発生していました。
チーム設立の以前から将来的にアソビュー!というサービスを大きく伸ばしていくための要素として「データの分析と利活用」が重要になってくることは各所でも話されており、統合的で信頼できるデータ分析のための基盤が必要だという機運が社内の中でも高まっていました。
こうした状況の中で元々SREに所属しておりクラウドインフラの知見がある自分が手を上げ、現在は様々なステークホルダーとともにこのミッションの実現のために動いています。
今年はメンバーも増え、チームとしての動きも加速していっています。

活動の軸

このミッションを達成するために、現在アソビューデータ基盤チームは次の4つの大きな軸を元に活動をしています。

  • 事業成果に繋がる「持続性のあるデータ活用文化・体制」の構築・実現
  • 継続的にデータの分析・データの活用を行いビジネス利用できる状態の実現
  • 継続的に安全かつ正確なデータ分析・データ活用を行える環境の提供
  • データを活用した事業貢献の方法の検討とサービスの改善

事業成果に繋がる「持続性のあるデータ活用文化・体制」の構築・実現

エンジニアの独りよがりでどれだけイケてるアーキテクチャを組んでも、利用側の視座の違いや認識の齟齬、コミュニケーション不足などで使われないものになってしまうことがあります。 こうした問題に対応するため、利用側とエンジニア側という壁で隔てずに実現したいことや目的などを議論し丁寧にすり合わせ一緒に歩んで行くことで、より価値のあるプロダクトが生まれて文化の醸成や組織の強化ができると考えています。
自身も夏前に挑戦しましたが、先日の記事でもあったDATA Saberへの挑戦はこのための大きな一歩だと考えています。

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データ分析基盤の活用者はありがたいことに日々増えています。 こうした思いや行動を通して、意識の浸透やコミュニケーションの促進、組織のあり方の検討などを今後も進めたいと考えています。

継続的にデータの分析・データの活用を行いビジネス利用できる状態の実現

データ分析基盤の構築と単純に言い換えることもできますが、データの分析を行っていると現在見ているデータだけではなく他のデータも見たくなってきます。 こうした要望に迅速に答えられる仕組み作りや、そもそもデータを取れるような機能の実装などもここに入ると考えています。

具体的に、利用しているtroccoだけでは対応しきれないデータ連携をArgo Workflowを使ったETL基盤で構築していたり、プロダクト側とのGAのイベントのすり合わせなどを行っています。
冒頭の記事で書いている通り株式会社DATALEさんとともにデータ分析基盤の構築を行っていますが、まだまだ連携できていないデータも数多くあるので今後もより加速していきたい領域でもあります。

また、マルチに動いているアソビューのデータ基盤チームだからこそできる取り組みとして、自分たちでもデータの分析を積極的に行っていきたいと考えています。

継続的に安全かつ正確なデータ分析・データ活用を行える環境の提供

データ分析・データ活用を行うためには、それを支えるインフラが必要です。 そこではガバナンスが整っていて健全なコストで運営され、必要な監視が十分にあり迅速にエラーに対処できている。 また、インフラを整えるだけではなく、必要なナレッジやドキュメント、メタデータがしっかりと管理されていることでミッションが達成できると考えています。

データ分析基盤は使われれば使われるほど組織やサービスにとってなくてはならないものになり、その安定性や正確性はもちろんのことセキュアで使いやすいものでなくてはいけません。

特に現在はメタデータの管理やデータ連携のパイプラインの監視、検算の仕組みなどに課題感を持っています。 Snowflakeの本格活用が視野に入っているため十分な対応ができていない状況ではありますが、これが落ち着いたタイミングで本腰を入れていきたいと考えています。

データを活用した事業貢献の方法の検討とサービスの改善

データ基盤チームという面では異質ですが、機械学習を用いたサービスの改善やデータ分析基盤での分析結果を用いたサービスの改善もチーム内で行っています。

直近の大きな話題だと先日アソビュー!アプリの大規模なリニューアルに関連する部分です。

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ここではアプリ開発チームにデータ基盤チームも参画し、リバースETLの開発や検索のリニューアルを行いました。 データ分析基盤を構築できたからこそ見えてきた感情、そしてそれをサービスに反映させるためのリバースETLの開発と、データの循環と価値の創造の中心のひとつにデータ基盤チームはこの1年で進むことができました。

また、検索のリニューアルではオプスデータ株式会社さんとともに、機械学習を用いた検索基盤の構築を行いました。 こちらは現在も日々改善を進めていますが、アソビューでは今までにない全く新しい機能と価値を届けられたと感じています。
オプスデータさんとはこの他にもレコメンド機能の検討・実装など幅広い分野で協力いただいています。 これからもどんどん新しい提案をユーザーに行っていけると確信しており、自分自身も楽しみです。

組織面から見る今後の発展について

大きく新しい風を吹き込んでいるデータ基盤チームですが、ご覧いただいた通り対応分野が多岐に渡っています。 現在は少数チームなので採用も頑張りたい気持ちは強いですし、まだまだ先の話ではありますが今後はチームの新たな展開もあると考えています。

まず検索や機械学習分野は特に注力していきたい分野のひとつなので、それぞれ独立した専門チームにしていきたいと思っています。
逆に今ここまでやっているのかと思われるかもしれませんね......。

また、例えばデータ分析基盤に関わる部分だと、SREに近い組織体系に変わっていくのではないかと思っています。 元々SREにいたからそう思うのかもしれませんが、Platform的に見るチームと、サービスや事業に寄り添うもしくは一緒になって動くチームの2つに分かれていくのではないかと妄想しています。
データ基盤チームというと多くの企業で採用されているチームではあると思いますが、成り立ち的にはそこまで古くからあるものではなく、特に最近はロールの定義も増えてきているので今後の動向も注視していきたいです。

最後に

データ基盤チームとチームを一括りにしていますが、やっていることやりたいことは多岐に渡っています。
データ分析基盤もデータ基盤チームも走り始めたばかりで、今後チームも技術も大きく変わっていくと思いますが、逆にそれがチャンスでもあると思っています。 本記事でアソビューデータ基盤チームを知っていただき、ご興味持っていただけた方はぜひこちらからご応募ください!

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